第246回定例会 講師 白井圭一郎氏、山下一輝氏、司会伊坂さん

  今回は「競輪選手という生き方」という演題で、日頃針灸師として選手の体調管理や治療に関わっておられる伊坂さんの司会により、長年S級選手として活躍され今年3月に引退された白井氏、現役S級選手として活躍中の山下氏のお二方より専門的なお話をうかがうという今までにない形で進められました。そして我々が知る機会の少ない「競輪」について色々なエピソード、事例を挙げながら説明していただきました。   競輪といっても私など、かつてラジオで流れていた「カーン、カーン、カーン、連日熱戦、高配当に沸く防府競輪!」というCMコピーを思い出す程度でほとんど分からないのですが、今回の講演会で得た知識としては、①全国に競輪場は43か所ある。②選手は1720名いて、プロ野球やサッカー選手よりも多い。③ただし花形のS級以上の選手は678名。④トップスピードは時速70キロを超える。⑤防府所属選手は22名。⑥防府のトラックは一周333m。⑦トラックのバンク角は34度という急角度。感覚的には垂直に近い。⑧選手の間ではランクよりも先輩後輩の関係が重視される。⑨抜き打ちドーピング検査もある。⑩試合中は競輪場内に宿泊し、外部との連絡は一切断たれる。⑪先行車の後につくと50%程度の力で走れるほど空気抵抗は大きい、などなど。そして肝心のレースの進め方についての詳しい説明があったのですが、理解するには2年かかると言われる程、実に複雑で、特に二人ないしは三人でペアを組んで戦う仕組みについては、私は最後まで理解できませんでした。このように実に奥深い競輪なのですが、今回の講演では、かつてないほどの熱く多くの質問が飛び出し、また講演後の懇親会でも延々と続いたのでした。   また山下選手にはユニフォーム姿になっていただきました、一同、61cmという太ももには吃驚、女性からは黄色い声も飛び出しました。このような次第で、ほとんどの方がご存知ない競輪世界がぐっと近づいた講演会となりました。   さて、来月は大内倶楽部創立20周年記念講演会が開催されます。場所はいつものプラザホテル寿、そして講師は一坂太郎氏。講演会開始は、いつもより30分繰り上がって1830からとなります。ご注意下さい。( 古谷 記 )