第245回定例会 講師 柴田眼治初代会長 2017.4.11

 今回は久々に柴田先生にご講演いただきました。演題は「大内始祖 琳聖太子伝説は本当か!?」というセンセーショナルなものでした。北辰妙見、長門廃寺、盃状穴、亀の甲羅、亀石、仏教伝来者としての百済等々、県下の様々な遺跡、史跡、遺物、歴史的事実を引き合いに出されてお話は多岐にわたり、同時に多くの文献を引用されながら、有名な「大内氏百済の聖名王の第三皇子、琳聖太子の末裔説」の真相・核心に迫られるという熱気溢れるご講演でした。筆者も柴田先生のご薫陶を受けて、これまで大内文化ついてはかなり勉強してきたつもりですが、いつもながらの柴田先生の卓見、幅広い知識に裏打ちされたお話しには素直に脱帽するしかありませんでした。  実は柴田先生の大内文化に関する研究については、別の会で「連歌師宗祇の詠んだ築山館の池はあったのか?」というご講演もお聞きしています。この講演内容は、宗祇の句「池は海、梢は夏の深山かな」に出てくる池は、実は八坂神社内にあり、かつその水は天花の「魚切」から引いて、光台寺の東を抜けて築山に至っていたという大胆かつ興味深いご主張です。ともあれ、相変わらず地元史探求に深い情熱を注がれておられる柴田先生のこれからのご活躍に引き続き大いに期待しているところです。 【ご連絡事項】  今年4月15日は、大内倶楽部の創立20周年記念日です。これをお祝いして6月13日火曜日の定例会では創立20周年記念特別講演会を開催します。講師として、幕末研究の第一人者・萩博物館特別学芸員、一坂太郎先生をお招きし、「福田侠平と高杉晋作」という演題でご講演いただきます。当日は、福田侠平のご子孫、福田理氏ご夫妻のご出席もいただくことになっています。また、広い会場を確保していますので、一般の方の記念講演会参加も受け付けます。詳細は追ってお知らせいたしますので、会員の皆様におかれましては、是非ご出席をお願いするとともに、ご友人、お知り合いへのお声がけをお願致します。   下写真=乾杯のご発声は山本さま、そしていつもの参加者全員の記念写真です。 【古谷 記】