第232回例会 2016.3.8 松前了嗣副会長講演会

今回は松前副会長より「大村益次郎~学問に身を捧げた青春~」と題して、大村益次郎の前半生を語っていただきました。大村益次郎については柊に医学記念碑があり、毎年夏には我が大内倶楽部でも顕彰しているところであり、多くの方が関心を抱かれている人物かと思います。私事ながら、松前さんのこのテーマの講演をお聞きするのはこれで三回目ですが、現地調査もしっかりされて、回を追うごとに内容も語りも充実して来ているとの印象を受け、楽しく拝聴しました。大村益次郎については、大坂の適塾以降にスポットが当てられることが多く、特に四境戦争時の彼の天才的な軍事采配は有名です。しかし、彼の青春時代は余り書かれてはおらず、今回の卓話は非常に興味深いものでした。両親のこと、妻の愛犬のこと、三田尻蘭方医・梅田幽斎のこと、日田の広瀬淡窓のことと続いて、詳細に益次郎青春時代を辿っていただきました。これからの適塾以降の益次郎の活躍が楽しみです。いずれ、彼の後半生の講演もお願いしなければならないでしょう。皆さんも続きが聞きたいと思われたに違いありません。なお、松前さんは毎週水曜日発行の「サンデー毎日」に大村益次郎に関する著作を連載されていますから、是非、こちらもご覧いただければと思います。( 古谷記 )